渡利牡蠣は三重県南部紀北町の周囲が5キロ足らずの汽水湖「白石湖」で生産されています。小さな漁場であることから生産はごくわずかで、全量で年間20トンほどしか生産されていません。
白石湖は、全国でも1,2を争う多雨地帯として知られる、大台ケ原のふもとにある小さな湖です。この大台ケ原から流れてくる澄んだ川の流れの清水と黒潮が洗う熊野灘の栄養豊富な海水が入り混じった汽水湖です。
三重県の養殖牡蠣は、出荷前に紫外線殺菌をした海水で20時間以上浄化を行うようになっています。当店でも、出荷前日に養殖筏から水揚した牡蠣を殺菌槽に入れておき、次の日の朝から剥き身にしたりセル牡蠣の箱詰めの作業を行います。
この紫外線殺菌海水では、食中毒の元になる腸炎ビブリオ菌、サルモネラ菌、大腸菌等を殺菌しています。
牡蠣の食中毒でよく言われるのが、ノロウィルスです。このノロウィルスは普段は何処にでもいて、海水温が高いときは他の細菌に活動を阻害され静かにしていますが、水温が10度以下になり他の細菌が動かなくなると活発に活動し始め、食中毒の原因を作り出しています。
ところが、白石湖は真冬の寒い時期のもっとも海水温が下がる時でも13度ほどと、この点からも安心して食べられる牡蠣の生産地といわれています。
〒519-3406
三重県北牟婁郡紀北町
海山区相賀124-33
(加)TEL・FAX 0597-32-3096